屋外における防犯カメラ(ネットワークカメラ)の設置方法

ネットワークカメラはここ数年、急激な勢いで普及しています。その主な用途の1つに挙げられるのが防犯・監視カメラです。ネットワークカメラ型の防犯カメラは配線がシンプルで、スマホなどから映像をモニタリングできるといった利点があります。また、最近では顔認証機能を持つ防犯カメラなども活用されています。今回はそんな防犯カメラ(ネットワークカメラ)を、エントランスや駐車場、建物の外周などの屋外に設置して使うための方法について解説します。

屋外に設置する防犯カメラの選ぶときのポイント

防犯カメラを屋外に設置するのであれば、まず防水・防塵性を備えていることが絶対条件となります。「IP〇〇」というIP(International ProtectionまたはIngress Protection)コードが表示された製品であれば、どの程度の防水または防塵性能を備えているかがわかるので要チェックです。ネットワークカメラでは「IP66」が防水・防塵ともに屋外用で最も高性能です。

屋外用としてポピュラーなのは、バレット型と呼ばれる防水防塵タイプのカメラです。また、雨や雪などからカメラを保護するためのハウジングケースを使うのも有効です。

さらに屋外の場合は太陽光との関係性を考える必要があります。時間帯によって逆光になるところに設置する場合は「逆光補正機能」が役に立ちます。明暗のコントラストが大きい場所では「ワイドダイナミックレンジ機能」を備えたカメラなら明暗差を補正して撮影することができます。また、夜間用に暗いところではどの程度の明るさで撮影できるかも確認しましょう。赤外線照射機能が備わっていると、ほぼ真っ暗の状態でも撮影が可能です。

他にはケーブルをどのように処理するかも問題です。見えるところにケーブルがあると切断されてしまう可能性があります。隠すかPF管と呼ばれる電線管に入れるなどの工夫を施して室内に引き込む方法を考えましょう。

ちなみに、ネットワークカメラの中にはバッテリー駆動可能かつワイヤレスで映像を送信できるケーブルレスのものもあります。

屋外のどこに防犯カメラを設置すればよいのか

屋外の防犯カメラの設置場所は、目的によっても異なります。

人の出入りを確認したいのなら、不審者や空き巣の動きを見張れる建物のエントランスが一般的です。窓やベランダからの侵入に備えて、それらの場所に設置するケースもよく見られます。他には駐車場・駐輪場、建物の外周なども候補に挙げられます。

また、屋外の防犯カメラは基本的に高いところに設置するのがセオリーです。簡単に手の届かない高さならカメラに何かをかぶせて映らなくしたり、向きを変えたり、配線を切断したりするのが難しくなります。また、下向きレンズを向けると逆光になりづらく、全体像が映しやすいというメリットもあります。ただし、顔を撮影したいときはあまり高所ではなく、しっかりと顔面を捉えられる位置に設置するよう注意しましょう。

屋外における防犯カメラの設置方法

屋外に防犯カメラを設置する方法について説明します。ポイントは次の2点です。

防犯カメラ(ネットワークカメラ)の配線方法

ネットワークカメラの場合、PoEスイッチと呼ばれる機器を使ってLANケーブルのみで電力供給と映像・音声送信、PTZ(パン・チルト・ズーム)制御のすべてを行うことが可能です(PoE対応のカメラを使用する必要があります)。給電はPoE機器をコンセントとつなげればOKです。

そのためアナログカメラと比べて配線が簡単で、1本のケーブルを屋外から室内に引き込めばよいということになります。引き込んだLANケーブルを「PoE給電対応HUB」に接続すれば複数台のカメラとの接続も可能です。あとはPoE給電対応HUBと「HDD(ハードディスクドライブ)内臓レコーダー」を接続し、レコーダーとモニターを接続するというのが一般的な配線方法になります。

PoE対応カメラを使わない場合は、LANケーブルと電源ケーブルが必要になります。また録画方法にはHDD内蔵レコーダーを使う他に、サーバー録画、NAS録画、クラウド録画などがあります。

配線を屋外から室内に引き込む方法

問題はケーブルを屋外から室内に引き込む方法です。

代表的な方法としては、壁に穴をあける方法と、エアコンダクターや窓またはドアの隙間からケーブルを通す方法の2つがあります。

ケーブルをなるべく隠してしっかりとカメラと接続するには、穴をあける方法のほうが適しています。穴あけ工事はプロに相談することになりますが、そもそも防犯カメラの設置は場所・位置選びや配線なども含めてプロに依頼するのが本来のやり方です。とくに1台だけではなく、複数台の防犯カメラを取り付けたいなどの要望がある場合は、数社に現地調査を依頼して見積もりをとり、対応がしっかりしている業者を選ぶことをおすすめします。

防犯カメラ用のネットワークカメラはさまざまなデザインや機能を持つ製品が登場しています。防犯カメラを屋外で使用するときは、本記事を参考に、適した場所に、適した方法で、適した機能を持つネットワークカメラを設置しましょう。