メタバースはビジネスにどう活かせる? 事例も紹介

近年注目を集める「メタバース」。VRと合わせてゲームなどのエンターテインメント分野における活用例が多く見られますが、実はビジネス分野への活用も期待されています。メタバース市場は大きく成長しており、今後はビジネス分野においてもなくてはならない存在となるでしょう。
この記事では、メタバースのビジネス分野への活用について、活用方法や事例を紹介します。

メタバースはビジネスに活かせる?

メタバースは2003年ごろに流行した仮想空間で世界中の人とコミュニケーションをとることができるオンラインゲームなどによって、ユーザーを繋ぐプラットフォームとして注目されるようになりました。

このようにゲームを始めとするエンターテインメント分野での活用が多く見られますが、近年ではビジネス分野における活用も増えてきています。例えば、仮想空間上にバーチャルオフィスを構築し、仮想世界で仕事をすることで物理的な距離にかかわらず、円滑なコミュニケーションをとりながら仕事をすることが可能です。

その他にも、メタバース上でイベント開催して集客することや、メタバースを活用した観光・教育など、さまざまな分野での活用事例が増えてきています。

メタバースのビジネスにおける活用方法

メタバースにおけるビジネスへの活用方法の例としては、次のようなものが挙げられます。

  • バーチャルオフィス
  • イベント開催
  • 広告
  • NFTの販売

文字のみのやり取りやビデオ通話などですとどうしてもかしこまってしまい、無駄を省く傾向にあります。ビジネスシーンでも時には必要とされる砕けたコミュニケーションも排除されることが多々あるでしょう。メタバース上でバーチャルオフィスを構築することで、テレワーク時に課題となりやすいこういったコミュニケーションの問題を解決できる可能性があります。また、イベントを開催してBtoCのビジネスに繋げることもできるでしょう。

その他にも、メタバースでは3D空間の中に広告を表示させるなど、従来とは異なる広告の出稿方法が可能です。その上で、インターネット広告と同じように効果測定がしやすいという特徴もあります。

あわせて、ブロックチェーン技術を利用したNFT(Non-Fungible Token)とメタバースの組み合わせも注目されています。NFTとは日本語で直訳すると「非代替性トークン」、つまり替えの効かないものです。仮想空間は論理的な世界であるため、「データ」そのものは簡単にコピーできますが、NFTの仕組みを利用すれば無断でコピーすることができなくなります。ブロックチェーンの仕組みで、取引情報が記録されていくので、簡単にデータ改ざんなどを行うことが難しく、セキュリティ面を特に重要視したいビジネスとの相性は抜群です。

NFTの仕組みを利用して、メタバース上でNFTアイテムを販売する企業も登場しており、メタバースで現実世界と同じような売買を実現します。

メタバースのビジネス活用事例

メタバースのビジネス分野への活用をもう少し詳しく見ていきましょう。事例をもとに、4つの活用方法を紹介します。

ゲーム内広告・マーケティング

メタバースを利用したゲームの世界で広告を出稿し、マーケティングを行う事例があります。プレイヤーに対してブランド体験を提供したり、現実世界で販売されている衣装をアバターが身につけられるようにしたりするなど、メタバースを通して現実世界とリンクする取り組みです。

実際にとあるゲームのなかでは、ユーザーが島を所有することができることを活かして、企業が独自の島を作成して公開しました。ユーザーとの交流を図るためのイベントを開催し、企業のブランディングなどに役立てられています。

ライブイベント

メタバース上で音楽イベントなどを開催する事例も多く報告されています。一般的なライブ視聴とは異なり、実際にその空間にいるかのようなライブ体験が実現できるとして注目を集めている事例の一つです。

メタバース空間でライブを実現するためのソリューションなども存在しており、新たなビジネスチャンスとして活用できるでしょう。

PRイベント

ある自動車メーカーは新車の発表イベントをメタバースで行いました。メタバースにおけるライブイベントの開催ということで話題を集め、さらにはメタバース上で新車に試乗できる取り組みも行っています。

ライブイベントと同様に、物理的に距離が離れていて参加することが難しい人でも、メタバースであれば気軽に参加できます。

EC(イーコマース)

メタバースとECを組み合わせ、大規模なマーケットとして活用する事例もあります。イベントのような形で参加できるようにしたり、実際の店舗をメタバース上に構築してアバターを使って買い物をしたりと、さまざまな活用事例があります。

一般的なECと異なり、商品をより現実世界と似た状態でじっくりと吟味することもでき、新たな購買体験を提供できる手段として、発展していくことが予想されます。

御社でもぜひ、メタバースをビジネスに取り入れてみませんか。
メタバースはゲームなどのエンターテインメント分野における活用だけでなく、ビジネス分野における活用も注目されています。実際にメタバースを活用した事例が多くの企業にてすでに存在しており、今後もメタバース市場は盛り上がりを見せることでしょう。この機会に、メタバースをビジネスに取り入れてみてはいかがでしょうか。

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