
ボディカメラとは、体に装着して映像や音声を記録できる小型のカメラです。ボディカメラは業務の効率化や安全性の向上に役立ちます。ボディカメラを導入する際は、必要スペックや運用ルール、録画データの管理方法などを理解しておくことが重要です。
この記事では、ボディカメラの基本や具体的な活用場面、導入時のポイントなどについて解説します。
ボディカメラとは?
ボディカメラは、衣服やベルトなど体の前面に付けて使える小型の記録機器です。ここでは、ボディカメラの定義やボディカメラが使われる主な現場、業務効率化に役立つポイントについて解説します。
ボディカメラの定義と使われる現場
ボディカメラの定義は、クリップやベルトなどで身体に装着した状態で録画や録音ができることです。ボディカメラが使われる主な現場として、以下のような場面が挙げられます。
・警備
・交通整理
・店舗での接客
・工事
ボディカメラは、身に付けて使える機器であるウェアラブルデバイスの一種です。ウェアラブルデバイスの種類やメリット・デメリット、ビジネスにおける活用事例については以下の記事をご覧ください。
「ウェアラブルデバイスとは? ビジネスにおける活用事例も解説」
業務効率化に役立つ4つのポイント(録画・証拠・教育・リアルタイム共有)
ボディカメラが業務効率化に役立つポイントとして、両手がふさがらないため作業をしながら録画できることが挙げられます。目の前や手元の様子をデータとして記録することが可能です。
また、録画・録音した内容を証拠として使えることもボディカメラを導入するメリットです。警備や点検などの作業を行ったり、事故やトラブルが発生したりした時の証拠として、ボディカメラで記録したデータが役立ちます。
従業員に対する教育も、ボディカメラによって効率化できます。作業の進め方や機器の操作方法、接客の仕方などをボディカメラで撮影しておくと、教育のための資料として活用することが可能です。
さらに、ボディカメラで撮影している映像は、遠隔の端末にリアルタイムで共有できます。離れた場所の状況を映像と音声で伝えられるボディカメラは、情報共有の効率化に役立ちます。
ボディカメラが安全性向上に貢献する理由
ボディカメラが安全性の向上に貢献する理由として、トラブルの抑止につながることや、記録した映像を危険対応時の証拠として使えることなどが挙げられます。ここでは、ボディカメラの活用が安全性向上につながる理由について解説します。
トラブル抑止と被害記録の重要性
ボディカメラを装着しておくと、映像や音声が記録されていることが目の前の人に伝わるため、トラブルのリスクを抑えることが可能です。また、トラブルに巻き込まれてしまった場合にも、被害記録を残しておくことで再発を防止するための対策が講じやすくなります。
危険対応時の透明性と証拠性
警備や接客などの業務中に発生した危険対応時に、誰がどのような言動を行ったかについて透明性を確保しやすくなることも、ボディカメラが安全性向上に貢献する理由です。対応が適切であったかどうかの証拠として、ボディカメラの録画データが役立ちます。
効果的な導入を支える3つの活用場面
ボディカメラの主な活用場面は以下の3つです。
- 警備や交通・店舗対応での応用
- 接客・クレーム対応(カスハラ)への抑止効果
- 現場作業・遠隔指導による品質管理と教育
ここでは、それぞれの場面について解説します。
警備や交通・店舗対応での応用
ボディカメラは、警備や交通整理、店舗といった現場での業務に活用されています。業務中の様子がボディカメラによって常時録画されていれば、万が一トラブルや事故が発生した場合に記録を残すことが可能です。対応の正当性を証明するための証拠としても、ボディカメラで撮影・録音したデータを活用できます。
2022年には愛知県警が警察官の胸に装着するカメラを用いた映像共有システムを導入しました。さらに警察庁は、2025年に複数の都府県警にボディカメラの試験導入を行う計画を発表しています。
接客・クレーム対応(カスハラ)への抑止効果
接客やクレーム対応の現場で、理不尽な要求や暴力といったカスタマーハラスメントを防ぐことも、ボディカメラの活用場面の1つです。従業員がボディカメラを身に付けておくと、やり取りが記録されているということが心理的な抑止力となり、カスタマーハラスメントを防ぎやすくなります。
現場作業・遠隔指導による品質管理と教育
製造現場や建設現場などでは、ボディカメラによって業務の様子を録画したデータが品質管理や教育に役立ちます。作業の様子をリアルタイムに確認し、指導者が遠隔で的確な指示を出すことも可能です。また、記録した映像を新人教育の教材としても活用できます。
導入時に抑えておきたい機能と運用設計
ボディカメラを導入する際は、必要スペックについて確認することや運用ルールの整備、録画データの管理などについて理解しておくことが重要です。ここでは、ボディカメラ導入時のポイントについて解説します。
音声録音、耐久性、暗所対応など必要スペック
ボディカメラを使用する環境や用途に応じて、音声録音や耐久性、暗所対応などの必要スペックが備わっているかを確認することが重要です。例えば、接客対応を記録する場合はクリアな音声録音が可能か、工事現場でボディカメラを使用する場合は落下や雨風に耐えられる耐久性があるかなどをチェックしましょう。
プライバシー配慮と運用ルールの整備
ボディカメラを利用するにあたって、プライバシーの配慮や運用ルールの整備も必要です。プライバシー配慮の主な方法として、録画されていることが分かる状態で使用することや、無関係な人の写り込みをできるだけ避けることなどが挙げられます。また、ボディカメラを適切に活用するために、録画・録音を行うタイミングや機器の取り扱い方法などに関する運用ルールを定めましょう。
録画データの管理と活用法(暗号化・クラウド連携など)
ボディカメラの録画データは個人情報を含む場合があるため、適切な管理が必要です。データの暗号化やアクセス権限の設定などのセキュリティ対策が求められます。
ボディカメラとクラウドを連携すると、遠隔からでも録画データの確認や共有が可能です。クラウド上に録画データを保存する際は、保管期間や削除に関するルールを適切に定めましょう。
ボディカメラ導入に関するよくある質問
ボディカメラの導入についてよくある質問として、法律上の問題の有無や連続使用時間の目安、データ流出を防ぐ方法などが挙げられます。それぞれに対する回答は以下の通りです。
ボディカメラに違法性はない? 録音は法律上問題ないのか
ボディカメラで自分と相手の会話を録音すること自体に法律上の問題はありません。ただし、録音したデータを第三者に漏洩してしまった場合はプライバシー侵害などに該当するリスクがあるため、適切な管理が必要です。
連続使用時間はどのくらいが目安か
ボディカメラの連続使用時間はバッテリーの容量によって異なるものの、8時間から10時間程度が目安です。長時間の使用が可能な機種では、12時間程度連続して使用できるものもあります。
データ流出を防ぐ方法は?
ボディカメラで記録したデータの流出を防ぐ主な方法は、データの暗号化やクローズドなネットワーク環境で通信を行うことなどです。また、ボディカメラの機器本体を適切に管理し、紛失や盗難を避けることも重要です。
ボディカメラ導入で効率と安全の両立を
身体に装着して映像や音声を記録できるボディカメラは、トラブルの抑止や業務の効率化に役立ちます。ボディカメラを活用できる場面は、警備や交通整理、店舗での接客など様々です。
必要スペックの確認や運用ルールの整備などを行った上でボディカメラを導入して、業務の透明性と現場の安心感を両立しましょう。
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参考:IPA「ネットワークカメラシステム チェックリスト」